鴨川市の山林で計画され、現在は許可範囲外の森林伐採が発覚して本体工事が停止する大規模太陽光発電施設(メガソーラー)を巡り、千葉県は9日、誤って伐採された13カ所2・4ヘクタールのうち7カ所0・23ヘクタールを、事業者の「AS鴨川ソーラーパワー」が植林したと明らかにした。本体工事の再開には違反伐採があった全ての土地の復旧が必要で、再開には年単位で時間がかかるとみられる。
県森林課によると、同課が2日に現地で植林を確認した。7カ所では広葉樹のコナラやヤブツバキなど計約550本が植えられた。今後順調に生育し定着するかを見守るという。
植林作業に入るために必要な伐採木の片付けが終わっているのは全体約2・4ヘクタールの約4割にとどまる。残る6カ所でも順次片付けているが、急峻(きゅうしゅん)な地形であることから、土壌の安定化や痩せた土への対策が必要で、植林が簡単ではない。県と同社で対応策を協議しているが、復旧方法は固まっていない。植林に入れるのは、早くても秋以降になるという。
このほか、土砂流出防止柵の設置などの防災対策が3カ所中2カ所で完了したとも明らかにした。同課林地対策室の木村真琴室長は「事業者は県の指導に応じているが、(工事の再開が)いつと申し上げられる段階ではない」と語った。
同計画では、約146ヘクタールの山林を造成して太陽光パネル約47万枚を敷き、出力は計約100メガワットを予定している。昨年10月、森林法に基づく林地開発を行う際に求められる残置森林の伐採が見つかり、工事が停止した。有利な価格で売電できる再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)の認定が失効していたことも判明したが、同社は事業を継続する意向を示している。
(中田大貴)








